ながたけーこの
音楽探偵団
ファイルNo.0320
(2003.08.23回答)
三重郡のキキララさんからの質問
Q.私はゴスペラーズやラグフェアーなどのアカペラで歌うアーティストが好きで良く聞いているのですが、昔から疑問に思っていることがあります。
それは「アカペラは、どうしてアカペラと言うのか?」ということです。勝手に「アカ」「ペラ」という何かの略だと思っていて、「アカ」はアコースティックのことかなと思ったりするのですが、「ペラ」は何でしょうか?ぜひ教えてください!
A.楽器を使わず人の声だけで音楽を表現する「アカペラ」。逆にヴォーカル無しで演奏される「インスト」はインストゥルメンタルの略なので、アカペラも何かの略なのだろうか?
大阪府豊中市にある大阪音楽大学の付属施設「音楽博物館」に問い合わせてみたところ、「アカペラ」とは、イタリア語の「ア・カペッーラ(a cappella)」でした。
「ア・カペッーラ(a cappella)」とは、「礼拝堂風に」という意味。もともとは教会内で歌われる合唱音楽のことで、伴奏のないものか、楽器が声と同じような調べを奏でるもののことをいうそうです。
天井の高い石造りのゴシック聖堂のなかで、人の声は最も優れた楽器とみなされ、“ハモる”ことで響きが作り出され、さらに倍音が豊に広がる。
「アカペラ」は本来、祈りの歌声だったです。
(参考:大阪府豊中市名神口1-4-1 大阪音楽大学 音楽博物館(tel 06-6868-1503))
現在、アカペラと言えば5,6人が並んでフィンガークラップしながら歌う光景が思い浮かぶ人も多いはず。
アカペラは、リズム&ブルースやドゥーアップといった様々な音楽ジャンルに使われ、そのイメージがそのままアカペラにつながるようになりました。
「礼拝堂風に」という本来の意味からは離れたが、アカペラは人を感動させる表現方法として、いつの時代にも根強い人気がありますよね。
アメリカでは、TAKE6、フェアフィールドフォー、Boyz UMen、など。日本のアカペラでは、古くはダークダックス、デュークエイセス、サーカス、ハイファイセット、など。
そして今人気の高まっている、ゴスペラ−ズ、ラグフェアー、Baby Boo など。
アカペラの魅力は「ハーモニーが揃って倍音が生まれたときの快感」だそうで、これはやった人にしかわからないかも。
プロのアカペラを聞くだけでなく、各地でアカペラ・コンテストなどのイベントが開かれたり、学校にアカペラ・サークルができたりもしていますよね。
楽器が要らないからお金もかからない」という理由で、バンドが組みやすいのもアカペラの魅力かもしれません。
余談ですが・・・
マツダ車でカペラ(1970年に初代製造。現在は製造していない。)というのがあったが、あの「カペラ」も、もしかして「礼拝堂風」のアカペラに関係ある?
東京にあるマツダ広報部の山本さんに問い合わせたところ、カペラのネーミングは「最も北極星に近い星(1等星)の名前からとった」んだそうです。カペラ違いでした!
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